投稿日2025.5.9
食品添加物のアミノ酸とは?体に悪いの?用途や安全性、表示ルールについて
「アミノ酸はよく聞くけど、食品添加物として使われるのは大丈夫なの?」
「タンパク質のアミノ酸とは何が違うの?」
こうした疑問を持っている方も多いでしょう。
アミノ酸は食品表示でもよく見かけるので気になりますよね。
そこで本記事では、食品添加物のアミノ酸についてわかりやすく解説します。
目次
食品添加物のアミノ酸とは

アミノ酸は食品添加物として使用される調味料の一種で、「調味料(アミノ酸)」と表示。
昆布やかつお節にも含まれるうま味成分である、グルタミン酸ナトリウムが代表的です。
食品衛生法に基づいて安全性が確認されており、わたしたちの日常の食卓で幅広く使われています。
うま味調味料とも呼ばれ、減塩や料理の味わい向上にも役立つため、インスタント食品やスナック菓子などさまざまな加工品で使われているのです。
以下では、アミノ酸についてさらに詳しく解説します。
食品添加物のアミノ酸と通常のアミノ酸の違い

アミノ酸と聞くと、タンパク質をつくる栄養素をイメージしませんか?
実は、食品添加物として使われるアミノ酸と通常のアミノ酸では、以下のように種類が違います。
アミノ酸の種類 | 目的 | |
栄養素 |
| 筋肉、細胞の構成 |
食品添加物 |
| 料理の味を調える(うま味) |
食品添加物のアミノ酸は、うま味を強化する成分です。
たとえば、グルタミン酸ナトリウムやイソロイシンが調味料の代表格。
一方、タンパク質を形成する必須アミノ酸や非必須アミノ酸は、体の機能維持に欠かせません。
風味を整えることが目的で使用されるのが食品添加物のアミノ酸、筋肉や細胞など体づくりの要となるのがタンパク質のアミノ酸です。
用途が異なるため、同じアミノ酸でも「栄養素」と「食品添加物」で別に考えられる点を理解しておきましょう。
食品添加物アミノ酸の使用目的

「調味料(アミノ酸)」と書かれている添加物の主な目的は、料理にうま味をプラスして味を整えることです。
たとえば、グルタミン酸ナトリウムなどは昆布やかつお節のような風味を再現し、仕上がりを整える役割。
酸味や苦味を抑え、まろやかな味わいに仕立てる効果も期待できるため、スナック菓子やインスタント食品などにも幅広く利用されています。
食品添加物のアミノ酸は体に悪いの?

日本で流通する食品添加物は、食品衛生法に基づき厳しい審査をクリアしており、食品添加物のアミノ酸も安全性が認められたものだけが使用されているため、安全性が高いといえます。
ただし、注意も必要です。
高温調理では食品添加物のアミノ酸(アスパラギン酸)と果糖・ブドウ糖が化学反応を起こすと、発がん性物質のアクリルアミドが生成。
アクリルアミドは摂取量を適切に管理することが推奨されます。
「調味料(アミノ酸)」は手軽にうま味成分を加えられますが、過剰摂取を避け、バランスよく食事を楽しむことが大切です。
参考:食品に含まれているアクリルアミド|農林水産省,(参照2025-05-09)
食品添加物のアミノ酸が含まれる主な食品一覧

以下のような手軽に利用できる加工食品には、食品添加物のアミノ酸調味料を含んでいる場合が多いです。
- インスタントラーメン
- レトルト食品
- スナック菓子
- コンソメ・顆粒だし
- 惣菜・冷凍食品
これらの食品はうま味と香りを高め、少量の塩分でも満足感を得られる利点があります。
外食チェーンのスープやチャーハン、ラーメンや漬物、惣菜など幅広い料理にも活用されており、短時間で味を決める必要がある場面で重宝されていることも。
食品添加物のアミノ酸の食品表示について

食品添加物のアミノ酸のみで調味料として使われる場合は、「調味料(アミノ酸)」と表示。
アミノ酸、核酸、有機酸、および無機塩のうち2種類以上を使用する場合は、主にアミノ酸から構成される場合に「調味料(アミノ酸等)」と表示されます。
栄養強化剤としての用途でアミノ酸等を使用される場合、表示は免除されるのです。
参考:内閣府令第十号 食品表示基準|消費者庁,(参照2025-05-09)
参考:栄養強化目的で使用した添加物の表示について|消費者庁,(参照2025-05-09)
食品添加物のアミノ酸に関するよくある質問

アミノ酸は食品添加物ですか?

食品表示で「アミノ酸等」と書かれている場合は?
主に食品添加物のアミノ酸で構成され、核酸・有機酸・無機塩などの成分が含まれる場合は、「調味料(アミノ酸等)」と一括表示が認められています。

アミノ酸が含まれる調味料は?
「調味料(アミノ酸)」は、インスタント食品やめんつゆ、コンソメ、顆粒だしなど、幅広い商品で使われています。
これらの調味料は、少量でうま味を引き出せるため、手軽においしい仕上がりを得られるメリットがあるのです。

なぜアイチョイスは調味料(アミノ酸)を使用しないの?

調味料(アミノ酸)を使用すると手軽に味が決まる一方で、どれも似たような風味になりがち。
味覚が完成するのは3歳ごろといわれており、子どもを取り巻く環境によって強い影響を受けるとの報告もあるほど。
子どものころの食体験が後の味覚機能に大きく影響しているのです。
「忙しくても安心でおいしいごはんを子どもに食べさせたい」そんなママパパの想いをアイチョイスは応援しています。
素材本来のおいしさを楽しんでもらうため、すべての商品で調味料(アミノ酸)は使用しません。
よい素材を使った食材なら、味を補う調味料(アミノ酸)も色や食感を補う食品添加物も不要だと考えています。
アイチョイスでは、毎週約800商品の中から食品添加物に頼らない商品が注文可能です。
参考:国内における子どもの味覚及びその評価に関する文献研究|笹木忍,(参照2025-05-09)
食品添加物のアミノ酸について正しく理解しておいしく楽しい食事にしよう!

食品添加物のアミノ酸は、わたしたちの食生活で身近な存在です。
通常の食事で摂取する分には健康上のリスクは低いといえるでしょう。
しかし、素材本来のおいしさを楽しむなら、食品添加物に頼らない方法も一つの手段ではないでしょうか。
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アミノ酸はタンパク質を構成する栄養素ですが、「調味料(アミノ酸)」として使われる場合は食品添加物の扱いになります。
栄養素としてのアミノ酸と区別するために、用途や表示が異なるのです。