フェアトレードチョコレートを食べて、カカオ農家を支えませんか?

もうすぐバレンタインですね。
近年は、自分へのご褒美として有名ショコラティエが作る高級チョコレートを買う女性が多いそう。

私すーさんも、毎年自分へのご褒美を買っています!

今回は、バレンタイン間近ということで、第三世界ショップのチョコレートを食べてみました。

と、その前に、チョコレートの原料である「カカオ豆」が今、大変なことになっていることをご存じでしょうか。

カカオ豆の値段が高騰

ここ数年「カカオショック」という言葉を耳にしている方も多いのではないでしょうか。

地球温暖化による異常気象や、カカオの木を枯らすウイルスの蔓延、働き手の減少によってカカオ豆の生産量が激減。

それにもかかわらず、年々大きくなるチョコレートの需要によって2024年11月では、カカオ豆の価格が2年前と比較して約3倍にまで跳ね上がっているのです。

出典:世界経済のネタ帳,(参照2024-12-12)

しかし、カカオ豆の価格が高騰しているにもかかわらず、主な生産国であるガーナやコートジボワールのカカオ農家の利益にはなっていません。

あろうことか、生産量が減った分、収入も減っているのです。

カカオ豆の価格は上がっても増えない収入

カカオ豆からチョコレートになるまでの工程が長く、カカオ農家の取り分はごくわずか。

さらにカカオ豆は先物取引であるため、天候の影響を受けて需要が供給を上回っても、
カカオ農家とは関係のないところで価格が変動します。

政府機関がカカオ豆をとても安い価格で買い上げていることも。

さまざまな要因が絡み合い、カカオ豆の価格が右肩上がりでも、カカオ農家の収入はなかなか増えていません。

カカオ農家の現状

ほとんどのカカオ農家の収入は、国際貧困ラインである1日1.9ドルに遠く及ばない1日1ドル以下。
1か月だと約30ドル以下です。

ガーナの場合、標準的な家庭(※)の1か月の生活所得は298ドルなので、カカオ農家の収入がいかに少ないかがよくわかります。

収入が少ないため、子どもに教育の機会を与えられません。
そればかりか、カカオ豆の生産にはカカオの収穫から発酵、乾燥とさまざまな工程があり、人手が足りないために子どもも労働力として働かされています。

労働力として子どもを「買う」ことも。
これは人身取引に当たり、国際条約や国の法律でも禁止されていますが、なくならないのが現状です。

カカオ農家を取り巻く環境は、個人の努力だけでは何ともならないほど、悲惨な状況に置かれています。

※2022年6月時点、両親と子ども3人家庭

私たち消費者ができること

カカオ農家の現状をよくするためには、国単位で意識を変えることが重要です。
まず、カカオ豆の価格を上げること。

児童労働が当たり前ではないという意識に変えること。

そして、自治体などがカカオ農家に効率の良い栽培方法を教えたり、教育の機会を与えたりすること。

しかし、個人ではなかなかできませんよね。
私たち個人が簡単にできる、カカオ農家への支援・・・

そう!「フェアトレード」の商品を購入することです。

フェアトレードとは

フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」という意味。
原料や製品を適正な価格で購入することで、生産者や労働者の生活環境改善を目指す貿易の仕組みのことです。

チョコレート以外にも、コーヒーや紅茶、バナナなど、生産者の暮らしを犠牲にして、驚くほど安い価格で販売されているものが多数あります。

生産者の労働環境や生活水準を上げていかなければ、いずれ生産者はいなくなってしまうかもしれません。

生産者に品質の良いものを生産し続けてもらうために必要なことは、生産者の生活水準や労働環境を改善し、持続可能なサイクルを作ること。

フェアトレードの商品を購入することは、持続可能なサイクルの一部になります。

フェアトレード商品『抹茶チョコカシュー』と
『レーズンチョコ』を食べてみた!

今回食べてみたチョコレートは、フェアトレード商品を扱うプレス・オールターナティブの輸入・販売部門「第三世界ショップ」の商品『抹茶チョコカシュー』と『レーズンチョコ』。

チョコレートをはじめ、原材料にはフェアトレードやオーガニックのものを使用しています。

手が汚れない、デスクにしまっていても邪魔にならないサイズなので仕事中でも食べられるうれしい仕様!

 

『抹茶チョコカシュー』

ごろっと大きなチョコレート。
一つひとつの形が違っていて、自然な見た目がかわいいです。
大きめサイズはご褒美感もありますね♪

食べてみると、予想外のザクザク食感で少しびっくり!
パッケージを読むと、「サクサクの衣で包んだカシューナッツ」との文字を発見しました。

「サクサク」というより、「ザクザク」です!

 噛むと、ホワイトチョコレートのほのかな風味&しっかりした抹茶の味が感じられました。
甘すぎず、後味がスッキリしているので、チョコレートのこってりとした甘さが苦手な人にもおすすめ。

抹茶はやさしい苦みなので、お子様もきっと好きな味ですよ!

抹茶パウダー、ザクザク衣、ホワイトチョコレート、カシューナッツすべてがバランス良く組み合わさっており、とてもおいしいチョコレートでした。

寒い冬に、暖かいコーヒーや緑茶、ほうじ茶と一緒にいただいて、ほっこりしたいときに食べたいお菓子です。

『レーズンチョコ』

小さめなチョコレートがたくさん入っていました。
たくさん入っているので、少しずつ長く楽しめますね!

一口かじると、甘くフルーティーなレーズンの風味が。
レーズンにコーティングされているビターチョコレートは、薄付きではあるものの、チョコレートの味はしっかりと感じられました。

チョコレートが溶けていくと、次第にレーズンの甘さとビターチョコレートのほろ苦さが合わさって絶妙な味に!

ちょっと大人な味なので、ワインやウイスキー、ベリー系の紅茶と一緒にいただいても合いそうなお菓子です。

おいしく食べて考えよう!

アイチョイスでは今回ご紹介した商品の他にも、フェアトレードの商品を取り扱っています。
本記事を読んで、興味を持っていただけたら、ぜひフェアトレード商品を買ってみてください。

バレンタインのチョコレート選びの際、「フェアトレード」意識してみませんか?

商品の詳細はこちら

『抹茶チョコカシュー』
メーカー名:プレスオールターナティブ
規格: 35g
原材料:ホワイトチョコレート(ココアバター(カカオ豆(ドミニカ共和国、他))、粗糖、全粉乳)、カシューナッツ、小麦粉、ビート糖、コーンスターチ、抹茶。

※2025年1月31日時点の情報です。

『レーズンチョコ』
メーカー名:プレスオールターナティブ
規格: 50g
原材料:チョコレート(粗糖(さとうきび(アルゼンチン他))、カカオマス(カカオ豆(ドミニカ共和国他))、ココアバター(カカオ豆(ドミニカ共和国他))、全粉乳(生乳(デンマーク他)))、レーズン、なたね油。

※2025年1月31日時点の情報です。

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編集担当すーさん

2024年アイチョイスに入協。愛犬をこよなく愛する30代。
アイチョイスでは、気になる冷凍食品をついついたくさん注文してしまうので、冷凍庫が常にパンパン!
冷凍庫のスペースを空けるために毎週必死です。
ナッツはチョコレートに包まれたピーカンナッツが好き。