食品添加物のアレルギーとは?関係性のある食品添加物や症状・原因について解説

食品添加物に対するアレルギー。
なんとなく耳にしたことはあるけれど、実際にどのような症状が出るのか気になる方も多いのではないでしょうか。

じんましんやかゆみ、腹痛など「もしかして添加物が原因…?」と思うこと、ありますよね。

本記事では、食品添加物アレルギーの基本知識から、アレルギーと関係のある具体的な添加物、そして検査方法までわかりやすく解説します。

食物アレルギーとは、食物を摂取した際、身体が食物に含まれるたんぱく質等(以下「アレルゲン」という)を異物として認識し、自分の体を過剰に防御することで不利益な症状を起こすことです。

食物アレルギーは人によって原因となるアレルゲンと、反応を起こす量が異なります。
体調によって反応が変化することも。

食品表示基準で8品目が表示が義務付けられていますが、時代の変化とともに変化していく可能性があるため、適宜見直しが必要とされています。

「もしかして、これってアレルギー?」と感じたときは、自己判断だけでなく、病院や専門家のアドバイスを受けましょう。

食物アレルギーの症状

食物アレルギーの症状としては、かゆみ・じんましんや湿疹などの皮膚トラブル、下痢、吐き気、喘息などが挙げられます。
なかにはアナフィラキシーのような重症例も報告されているため、油断はできません。

食物アレルギーを避けるためにするべきこと

まずは食品表示をよく確認する習慣づけが大切です。
アレルゲンとなる食物を必要最小限に除去しましょう。

食物アレルギーは個人によって程度に差があり、少量なら食べても症状が出ない場合も。
少量ずつ食べ始めることで耐性が獲得できる可能性が指摘されているそうです。

しかし、医師の指示なく自宅などで食べ始めることは非常に危険なので、決しておこなわないでください。
医師や管理栄養士に相談し、原因となり得る成分と食べられる量を判断してもらうのがおすすめです。

食物アレルギーの検査の方法

アレルゲンを調べるには下記のような検査方法があります。

「なにが原因なの?」と気になる方は、医療機関での検査を受けてみましょう。
自己判断では原因が特定しにくいケースもあるため、症状を記録しておくなど情報を整理しつつ受診するとスムーズです。

正確な診断を得ると、今後の食生活にも取り入れやすい対策が見えてくるかもしれません。

エビやクルミなどの食品以外に、食品添加物によってアレルギー反応を引き起こす可能性が報告されているものも。
どのような食品添加物で報告されているのでしょうか?

アレルギーと関係のある食品添加物とは

一口に食品添加物といっても、その種類は多岐にわたります。
すべてがアレルギーを引き起こすわけではありませんが、人によっては過敏に反応してしまう成分も。

ここでは、アレルゲンとして取り上げられることが多い食品添加物をご紹介します。

安息香酸ナトリウム・ヒドロキシ安息香酸(防腐剤)

清涼飲料水やジャム、漬物などに使われることの多い防腐剤で、菌の繁殖を抑える目的があります。
しかし、安息香酸ナトリウムを含む飲料を飲んだあと、ぜんそくの発作を起こした子どもが2名報告されています。

疑いがある場合は、該当製品をしばらく控えてみたり、表示をしっかりチェックしてみてください。

参考文献:Additives and preservatives: Role in food allergy – PMC,(参照2025-06-20)

亜硝酸塩(防腐剤)

ハムやソーセージなど、食品を美しく見せるために使われるのが亜硝酸塩。
食中毒を防ぐメリットがある一方で、ぜんそくを持つ方に対しては、蕁麻疹や腹痛などのアナフィラキシー症状が一部出る可能性もあると報告があります。

ぜんそく持ちの方は食品表示を確認して過剰摂取しないよう注意しましょう。

参考文献:Additives and preservatives: Role in food allergy – PMC,(参照2025-06-20)

コチニール色素

コチニールカイガラムシから得られる赤色系色素で、キャンディやハム・ソーセージ、飲料などに使われています。
「虫由来」と聞くと少しびっくりするかもしれませんが、昔から広く利用されてきました。

昆虫由来のタンパク質を持つ場合もあるため、アナフィラキシーショックには注意したほうがいい場合もあります。

気になる方は商品ラベルを見て、「カルミン酸色素」という別名や「コチニール」「カルミン酸」などの表記がないか確認してみてください。

参考文献:New risks from ancient food dyes: cochineal red allergy,(参照2025-06-20)

エリスリトール(天然甘味料)

トウモロコシ等の発酵から作られ、天然由来の甘味料として糖質オフ食品(シュガーレスチョコやアイス、清涼飲料など)に利用されています。
しかし、ごく稀にアレルギーを引き起こすケースが報告されているのです。

一般的にエリスリトールは安全性のある添加物ですが、アナフィラキシーや蕁麻疹などの症例報告が数件ほどあり、ごく一部の人には留意が必要です。

ブチルヒドロキシアニソール(酸化防止剤)

揚げ菓子やスナック菓子など、油が含まれる加工食品の劣化を防ぐ役割を担う酸化防止剤です。

BHAという略称で表示されることが多く、慢性的な蕁麻疹持ちの方の症状が悪化する可能性がまれにあるという報告もありました。

いずれも普通に楽しむ分には問題ない場合が多いですが、敏感に反応してしまう方は成分表のチェックをぜひ習慣化してみてください。

参考文献:Additives and preservatives: Role in food allergy – PMC,(参照2025-06-20)

そもそも食品添加物とは

そもそも食品添加物とは、食品の製造や保存、見た目、味を向上させるために使われる物質のこと。

わたしたちの食卓を豊かにしてくれる一方で、アレルギー反応を引き起こす可能性がゼロではありません。

食品添加物は食品の安全性や品質保持のために使われていますが、その原料や製造方法は様々で、普段目にする食品の原料とは異なり、消費者には見えにくいという特徴があります。

だからこそ、どのような目的で使われ、どのような種類があるかを知ることで、より安心して食品を選べるようになるのです。

食品添加物の種類

大きく分けると、防腐剤、着色料、甘味料、香料、酸化防止剤など、多彩な種類があります。
なかには天然由来のものもあれば、化学合成によるものも。

添加物自体はすべて「危険」というわけではなく、国ごとに厳しい基準を設けて安全性を評価し、必要量のみ使用されているのが一般的です。

食品添加物の役割

食品添加物は、食品の劣化を防いだり風味を安定させたりするなど、実は私たちの食生活を支える大切な役割を果たしています。
大量生産や長期保存を可能にするためにも、なくてはならない存在といえるでしょう。
 一方で、ごく一部の成分に過敏な方もいるため、アレルギーが疑われる場合には注意して取り扱う必要があります。

食品添加物は種類も多く、さまざまな原料や方法で製造されるため、食品添加物について正しく理解している消費者は少ないでしょう。

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アレルギーが心配な方は、このように原材料や製造過程がはっきりしている商品を選び、ご自身で原材料を確認することも一つの方法です。

食品添加物アレルギーについてよくある質問

食品添加物アレルギーに関する疑問は、実際のところ尽きないですよね。
ここでは、よくある質問をまとめてみました。

「自分に当てはまるかも…?」と思う内容があれば、日頃の食事選びの参考にしていただけるとうれしいです。

添加物アレルギーの症状は?

じんましんやかゆみ、下痢、吐き気などが代表的です。
一部の方はアナフィラキシーのような重篤な症状が出ることもあります。

もし「おかしいな」と思う症状があれば、一度医療機関で相談してみると安心です。

アレルギーを起こしやすい3大食品は?

一般に卵、乳、小麦がアレルギーを起こしやすい食品といわれています。

ただし、食品添加物の場合は人それぞれ原因となる成分が異なるため、一概にはいえません。

特定の添加物が疑われる方は、該当の添加物が不使用のものや添加物が少ない食品も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

添加物過敏症の症状は?

IgE検査などで異常が見つからなくても、頭痛や倦怠感といった「なんとなく調子が悪い」状態を感じる方がいます。

これを「過敏症」と呼ぶことがあり、ストレスや生活習慣など複数の要因が絡む場合も。

原因をはっきりさせたい場合は、食生活の記録をつけるなどして専門家と一緒に探っていくと良いでしょう。

食品添加物によるアレルギーの症状は?

人によって異なりますが、皮膚の症状(じんましん・かゆみなど)や消化器系の症状(腹痛・下痢・吐き気)が多いようです。

ごくまれにアナフィラキシーを引き起こすケースもあり、呼吸困難などの深刻な状態に至ることも。
万が一の際は、迷わず医療機関を受診してくださいね。

食品添加物アレルギーのことを正しく理解して安心な食生活を送ろう

食品添加物は、わたしたちの暮らしを便利にしてくれる反面、アレルギーの引き金になる場合も否定できません。

「なんだか心配・・・」と思ったときは、まずは食品表示を確かめてみることが大切。
アレルギー症状が出たら早めに医師や専門家に相談し、原因となる成分を特定してもらうのがおすすめです。

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