有機小松菜を育てる「TOGO GREEN WORKS」に行ってみた!【vol.4:出荷】

前回の記事はこちら:有機小松菜を育てる「TOGO GREEN WORKS」に行ってみた!【vol.3:収穫】|つくる人のはなし|みっくすなっつ アイチョイスのWEBマガジン (ichoice-coop.com)

小松菜の収穫最盛期の12月上旬。
松田さんの出荷の様子に密着しました!

 

袋詰めされた有機小松菜は、松田さん自ら愛知県名古屋市の「愛農流通センター」へ配達します。


「愛農流通センター」は有機野菜や加工品をアイチョイスに出荷している御問屋です。

松田さんの出荷とともに、「愛農流通センター」についても紹介します!

有機小松菜の出荷についていってみた!

この日のTOGO GREEN WORKSからの納品野菜は、有機小松菜50袋、有機ほうれん草120袋、有機水菜21袋!
松田さんの車にぎっしり詰め込まれていましたが、普段に比べてこの日は少ないようです。

 

出荷時に気を付けていることは「数を間違えないこと」。 
松田さんは出荷前、念入りに納品数を確認していました。

 

愛知県東郷町のTOGO GREEN WORKSから車で出発して、走ること15分。

名古屋市天白区にある愛農流通センターに到着です。

 

名古屋のお雑煮に欠かせない具材のひとつである小松菜は、年末にかけて注文が殺到するんだとか。
名古屋近辺に住む我が家のお雑煮にも、もちろん入っています。
これから忙しくなりそうですね。 

「愛農物流センター」ってどんな会社?

愛農流通センターは、1982年に卵農家3名が立ち上げました。

卵の配達の負担を減らし農作業に専念するためにドライバーを手配したのが始まりだそう。 

これをきっかけに他のこだわり野菜も取り扱うようになり、現在の「愛農流通センター」の形となりました。 
主に有機農産物や素材の味を生かした加工品の流通を行っています。

どうやってアイチョイスに有機野菜が届くの?

農家さんから野菜が届いたら、まず愛農流通センターの担当者によって検品されます。
数量はもちろんのこと、外観の傷みや変色、大きさ等にも細心の注意を払ってチェック。

 検品が終わったら、アイチョイスに届ける野菜をまとめます。 

 

この日はTOGO GREEN WORKSの有機野菜の他に、卵や野菜セットもありましたよ。 

アイチョイス分の野菜がすべて揃ったら、翌朝8時にトラックに積み込み、ピッキングセンター(※)へ出発。

 

そして各組合員さんへと配達されていきます。

※ピッキングセンターとは、野菜や他の商品を集め、お届け内容ごとに仕分ける場所。

愛農流通センターの小谷さんに聞いてみた!

愛農流通センター 小谷椋太(おだにりょうた)さん

農産を担当。
地元の生産者をメインに出荷調整などを行っています。

松田さんと楽しそうにお話ししている姿が印象的でした。
生産者としっかりコミュニケーションをとって、より多くの消費者へとお届けできるよう、日々の業務に励まれているようです。

松田さんの有機小松菜

編集部

松田さんの有機小松菜はどうですか?

松田さんの有機小松菜はとってもきれい!
松田さん自身もしっかり検品してくれるので、安心して受け取ることができます。

また、松田さんは意思疎通がとりやすく、出荷規格等の相談をしても歩み寄ってくれるので、やりやすいです。
いい意味で柔軟な今風の人ですね。 

農家さんって割と寡黙な人が多くて。
ここまでしゃべる農家さんってなかなかいません(笑)

小谷さん

愛農流通センターの特徴

編集部

ここ、愛農物流センターならではの特徴はありますか?

最大の特徴は地場野菜を取り扱っていることです。 
そして自社便を持っているので運搬時間のロスがなく鮮度がいい状態でお届けができます。

アイチョイスさんにも、愛知県を中心とした農家さんの野菜をたくさん出荷しています。 

ほかには、実は精米工場と卵のパッキングセンターを完備していますよ。 

これからも流通面で農家さんを支えていきます!

小谷さん

難しいこと・苦労していること

編集部

難しいこと、苦労していることはありますか?

農家さんが生活できるような経営状態を第一優先に考えないといけないことですかね。 

若い世代の新規就農が増えてきている中で、売り先が見つからない、なんてことも。 

なんとか売り先を確保して、生産現場を守れるようなサポートをしていきたいですね。 

小谷さん

組合員さんにひと言

編集部

組合員さんに向けてひと言お願いします。

松田さんは消費者のことを考えている農家さんの一人。

カタログ紙面で登場するのも、組合員の皆さんと少しでも接点を持とうとしてくれている証ですね。 
地元愛知県の農家さんなので、地産地消という点でも応援していただけると嬉しいです。 

またその姿を見て、周りの農家さんも勇気づけられると思います。 
有機野菜を買い支えてくれると、次の世代にも有機栽培がつながってくはず。 

愛農流通センターはその手助けをしていきますので、これからもよろしくお願いします! 

小谷さん

カタログに登場する松田さん(2023年12月1回)

有機野菜を買って、農家さんを支えよう!

松田さんの種まきから出荷までを追った今回の企画、いかがでしたか?

今まで慣行栽培を指導していたわたし。


有機栽培は「農薬が使用できない」「有機質肥料は効くのが遅い」など、とても大変だと思っていました。

 

しかし、実際取材してみると、松田さんは植え付け前の「土づくり」をしっかり行うことで、この問題を解決。

スマートに農業を行う松田さんを見て、今までのイメージがひっくり返されました。

 

松田さんに教えてもらって、我が家の家庭菜園にも少しずつ有機を取り入れてみることに。
夏にたい肥を入れて太陽熱養生処理を行った畑は土がふかふかになり、今は大根がすくすくと成長しています。

自然の力を活かして栽培することで、こんなにも変わるのかと驚きました。

 

もちろん、有機栽培は一筋縄ではいきません。

 

畑ごとに個性があり、気候も毎年異なるので、試行錯誤の連続だと思います。
松田さんも試行錯誤した結果、今のような形にたどり着いたのではないでしょうか。

 

みっくすなっつでは、これからもさまざまな工夫を凝らしている農家さんを紹介していきます。
農家さんの栽培への想いや背景を知ったうえで食べる野菜は一段と美味しいはずです。

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編集担当もえぞー

2022年アイチョイス入協、30代、夫と2人暮らし。
家庭菜園歴8年目で現在、有機栽培に挑戦中です!
前職では農家さんを相手に野菜の栽培指導をしていました。
ナッツは塩茹でした落花生が大好き♪